投稿日時 2025-07-27 23:13:54 投稿者 ![]() 熱血 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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楓奈は静かに草地に横たわっていた。 星動が近づいてきて、うつむきながら彼女を見た。 楓奈は手を振った。「ちょっと離れててよ、千年ボーイ。今は一億光年だとか、千年後の地球だとか、超能力だとか星間植民だとか、そういうこと考えたくないの。これらは、私が持ってた剣と魔法の基本的な異世界観に強烈すぎる衝撃を与えてるから、ちょっと休ませて」 「『千年ボーイ』って何だよ! 勝手にあだ名つけるな!」 星動は少し不満そうだったが、それでも楓奈の隣に横たわった。 「ずるいよ。離れてって言ったのに」 「楓奈、本心じゃないだろ?」 「ふんふん、見抜かれたか。お前、女の心を読むのが得意なんだな?」 「そんなことないよ」 「ない? じゃあなんでわざわざ私のそばにいるの?」 「君、すごく悩んでるように見えたからさ? 地球人同士だし、力になれるかもしれない」 (そんなに分かりやすい? まさか小さいのに目尻にシワでもできてる?) 楓奈は両手を後頭部に組んで、ため息をついた。「まあいいや。とにかくまずちょっと休ませて」 星動はそれ以上何も言わなかった。二人の子供は静かに草地に横たわり、暑くも寒くもない微風が顔に当たる心地よさを楽しんだ。 ー ー 作者X:https//x.com/Nekketsu365 小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n0735kt/4/ |
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